hi→の句会。井の頭公園の動物園にて(文字に起こしてみると「園」が重なっていて変なかんじだ。「回」みたいなイメージかしら)。
こどもではないおんな3人で歩く。
併設の小さな遊園地ではしゃいだり、キノコのオブジェで記念写真を撮ったり、モルモットを抱きかかえたり(これも文字に起こしてみると「抱」き「抱」えるなんだな)。
マーラというカンガルーとウサギの合いの子のようなどうぶつが、だるまさんころんだをしているみたいに、みんなで一つの方向を見つめて動かない。しかし鬼はいないのであった。あれはにんげんには無い間合いだなと感じ入る。
象のハナコさん。おばあちゃんだから、鼻の皮膚がすっかりこすれて白くなっている。にんげんには「人生の大先輩」ということをあまり意識しないのだけれど、ハナコさんは完全なる「人生の大先輩」だった。でっかくてあったかいのだ。でも、ハナコさんは若かりし頃ひとを殺したことがあるらしい。
そして、夕暮れどきから始まった大友良英の水上ライヴを観る。
みなもに映る薄紅と、その上を渡る水鳥たち。
みんなでおでんやアメリカンドックや甘酒であたたまりつつ、岸で観る。
わたしはなんだか寝てしまった。ノイズがきもちよかった。
帰り、吉祥寺の「Amar」というカフェで、もうひとりと合流。
ここで句会。
おんな4人でゴハンとケーキ。
***
寝て起きて6日の朝になる。
小さいころは井の頭公園の動物園によく遊びに行ったな、と思い返す。
わたしのお目当てはモルモットだった。
ちいさくてあたたかいやつをもふもふするのが好きで好きでたまらなかった。
大きい動物はあんまり得意じゃなかった。
例えば象の檻。近づくと糞のにおいがすごくて、お父さんは花形である象を見せたそうにしているのに、じぶんから離れていってしまった。
あれっと思う。
わたしが小さいころに嫌がった象は、もしかして、きのうのわたしが敬愛した、ハナコさんなのではないか。
なんだか恐れ入ってしまった。