さて、自己紹介を経て、兼題「セーター」を含む5句出しの句会がはじまります。
テーマは「冬のファッション」。
冬 木 立 ブ ラ ウ ス の タ イ ゆ る く 締 め 衣衣
イ ヴ ニ ン グ ド レ ス の 胸 の 生 花 か な 伊吹
清記、選句、披講のあとは、司会の進行にしたがって、皆で句についての意見を述べ合いました。
小学校時代、クラス委員とかやっていた!という佐藤文香さんがきょうの司会。
その仕切りは、すばらしいのひとこと*
ひとつの句に、こういう情景が浮かんだ!実はこう読むのでは?など、皆の話は尽きません。
将 棋 さ す 爪 鮮 や か に 寒 椿 衣衣
ス ト ー ル を 巻 い て あ た し は 魔 女 で す よ 楢
SPURの副編集長さんも、句会の醍醐味であるこの活発なやりとりに感心し、
句会って面白い・・・!!と、言ってくださいました。
自分の句が、誰かの手によって清記され、誰のものでもなくなり、
それがひとの目にふれたとき、違う世界として生まれなおす。
そんなことも、句会をやるひとつのすてきな驚き=よろこびです。
う す 甘 い 匂 い を 羽 織 り 冬 晴る る 藍子
句会のあとは、美味しいカフェご飯を食べつつ、それぞれの活動の取材を受けました。
その合間に、名刺交換をしたり、おしゃべりをしたり、にぎやかに代々木の夜は更けていきます。
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「SPUR」12月号、あと一週間は店頭にもありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
冬のファッションのスナップ、そしてこの句会の様子の写真もごらんいただけます。
冬 の 眼 の 端 に き ら め く 光 か な 楢
寄 る 辺 な き セ ー タ ー の 赤 空 広 し 衣衣