2011/10/29

【event report】 「hi→×朝書の会」@酢飯屋さんのこと(1)

それはそれは、うららかな秋の一日でした。

友人の葉山さんが、江戸川橋の古いお豆腐屋さんを改装して始めた「酢飯屋」で、朝一番の書道の会をはじめて数年になると聞いていました。

今回、俳句と書道のイベントをやりましょう、というはなしになって、内心心配だったのは、開始時間の朝9時。いやいや、それって、わたしいつも起きてる(むしろ最近起きられない)時間ですから!
と眠い目をこすりこすり、会場に入って準備しているとあっという間に九時。
参加者のみなさん、朝早くからほとんど遅刻せずいらしていただきました。


今回は、一日を通して体感する、秋の季語として「柿」、「秋刀魚」、「曼珠沙華」を用意しました。この季語が一日のテーマです。
テーマをもとに午前中に書道をし、季語が盛り込まれた季語ランチを食べて、句会、というのが今回の流れです。


お手本
書道道具を並べる準備は、
レストランの給仕さんになった気分


 ■朝、書を書く。

さて、朝9時からにはじまった朝書の会。
「柿」「かき」「秋刀魚」「さんま」「曼珠沙華」の文字のうち、それぞれかな(行書・楷書)の葉山先生(ここはもう、先生と呼んじゃいます!)が大量に仕上げた↑お手本と筆と下敷き、文鎮、墨のセットをお手本を見ながら、好きなように書いてみましょう、とのこと。

そうそう、最初は墨をすります。水に溶かしながら硯に向かう静かな時間。
「自分の好きな音楽を聞きながら、最初に墨をする。これがいちばん好きな時間」だそう。



「どんどん書いて、書いているうちに、どの文字が自分に合う、合わないがわかってきますよ。」とは先生の弁。ほほー。なるほど。

参加者のみなさん、ほとんどが書道をするのは小学校以来。大人が真剣に、しかも大勢で半紙に向かっている姿は、なんだか圧巻でした。




それぞれ、たまっていく文字たち。
書き方、選ぶ文字、すべてに個性があって面白いです。


「だんだん、ゲシュタルト崩壊してきました」「なんだか、ひらがなの”さんま”とは仲良くなれた気がします」等々の名言をみなさん、ぽつり、ぽつりと発しつつ、時折先生のまさに”赤字”つきアドバイスを受けつつ、会はあっという過ぎていきました。



最後には、清書用として、少しよい紙だったり、葉書きなどに自分の一枚を書きます。

 



仕上げに印を押して、完成。




>> 続きます!

2011/10/27

【event news】第13回文学フリマに参加します!

「hi→」は、11月3日に開催される『第13回文学フリマ』に参加します!

文学フリマの詳細はこちらをご覧ください→こちら


「第十三回文学フリマ」 開催概要
開催日2011年11月3日(木祝)
開催時間11:00~16:00
会場東京流通センター 第二展示場(E・Fホール)
アクセス東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分
※詳細は会場アクセスをご覧下さい
一般参加方法入場無料・どなたでもご来場いただけます
(サークルカタログ無料配布、なくなり次第終了)
参加サークル約600ブース
主催文学フリマ事務局


出店はせず、委託販売を行います。
ブースをお借りするのは『ウ-35』「歩きながら考える」さんです*

「歩きながら考える」さんは新刊を出されるそうですヨ!
詳細はこちらをご覧ください→こちら

「hi→」は、既刊の1~5号を販売します。
季節ごとの俳句、変奏としての小説・詩・レシピを、手軽な読み物として。
号ごとにアーティストさんをお呼びして作るカレンダーを、すてきなポスターとして。
どうぞおたのしみください*

1~5号の内容はこちらをご覧ください→こちら

まるで移動遊園地のような文フリをたのしみにしております。
晴れるといいですね。またお会いしましょう!

2011/10/21

【本日発売】「SPUR」12月号に、hi→が登場します



本日10/22発売のファッション誌「SPUR(シュプール)」12月号に、hi→が登場します!


特集のタイトルは、 「モードなわたくしが、ここで一句!」
冬のファッション×俳句、という8Pのコラボレーション企画に、hi→が俳句作品を寄せています。


また、この特集のために開催した「モードな句会」の様子も掲載。

hi→も、写真つきで紹介していただいています。

おしゃれで素敵な特集なので、ぜひ、書店さんでチェックしてみてくださいね。


***


そもそも、この企画は、
hi→の1号と5号のアートワークを手がけてくださった朝日聡子さんが、
森岡書店で開催なさった個展がきっかけでした。

そのとき書店に置いて頂いていたhi→の1号を見たSPURの編集者さんが、
興味を持ってくださり、声をかけてくださったのです。。。


打ち合わせにて、ファッションと俳句をコラボしたい、という企画意図を伺い、
それなら俳句をやっている女性たちで、ファッションをテーマにした句会を開いては?という話に。

本格的に俳句に取り組んでいる西丘の知人女性に声を掛け、
冬のファッション(兼題:セーター)をテーマにした句会を開催したのでした。


この句会、ドキドキものでしたが、とっても楽しかったのです。
これから少しずつブログでご紹介していきますね。


***


句会でできた冬のファッションの句をもとに、
編集部がイメージを膨らませてモデルさんを撮影した(!)今回の企画。

あけてびっくりの、素敵な冬の女の子のショットが満載です。

旧暦の季語で詠むため、季節を少し先取りする俳句と、
季節の変化にはとりわけ敏感なファッションの世界。

意外な共通点が発見できそうです。


俳句のほうも、見てくださった方の心に残ることを願いつつ・・・

「SPUR」12月号(集英社)
http://dpm.s-woman.net/spur-jp/201112/mokuji.html?page=2

2011/10/14

【news】spicaさんの「よみあう」記事、第二回、更新!

コンニチハ!

spicaさんの「よみあう」記事に、hi→の西丘と楢山がおじゃましました。
女子4名でわいわい句についておしゃべりしたわけですが、
その第二回が更新されましたよ!

http://spica819.main.jp/yomiau/3400.html

わたしのおぼろげな記憶にまちがいがなければ、碍子(ガイシ)とは、電線の鉄塔なんかについている、電気の漏洩をふせぐための金具です。

カッコイイ俳号!

twitterではなんとご本人からリプライをいただきましたヨ!
http://twitter.com/#!/seitr/status/123064396690886656
うふふ。つながるのってうれしいですね。

spicaさん、これからも記事は更新されますので、ぜひお読みくださいませ。


▼▼▼▼▼▼イベント告知▼▼▼▼▼▼


深まる秋に、秋の季語を、書き、食べ、詠む…そんな一日を過ごしませんか?
紹介制の料理店をお借りして、書と俳句に親しむ会を行います。ランチつき、お土産つきです。

◆日時:10月23日(日) 

(1)一部: 9:00~11:00
【朝書の会】書の基本と季語を楽しむ会*定員12名

(2)二部:13:30~15:30
【hi→×書の句会】 *定員15名

※特別企画※
一部から二部の間のランチタイムにご希望の方は酢飯屋特製ランチ(1000円)を特別にご用意いたします。

◆場所:酢飯屋@江戸川橋
http://www.sumeshiya.com/

◆内容:

一部: 朝書の会

休日にちょっと早起きをして朝時間に書道を楽しみませんか?
酢飯屋の店主、岡田君と3年前から続けている朝書の時間。
今回はちょっとオープンにしてみんなで朝書を楽しもうという企画
そして特別企画として俳句ユニットhi→とコラボレーション!
秋の季語を一緒に学び、書道の基礎~季語の手紙を作る2時間です。
by 葉山万里子

二部:hi→×書の句会

hi→とは、女子4人の俳句ユニット。季節ごとにzineを作ったりしています。
秋の季語を使って筆で俳句を書き、句会を行います。
季語や俳句の作り方については、解説いたしますので、書も俳句も初心者でもお気軽にどうぞ。
hi→最新号、ミニ歳時記付き。 http://www.hi-ku.net/ 
by 俳句zine hi→

◆参加費

A:一部のみ 3000円
B:一部+ランチ 4000円
C:二部のみ 1500円
D:ランチ+二部 2500円
E:一部~ランチ~二部全てに参加 5000円
(*書道道具をお持ちでない方:レンタル代として別途500円)

【書道道具】
(1)中筆 / 大筆 (わからない方はお問い合わせください。)
(2)下敷き(長い掛け軸のようなもの)
(3)文鎮
(4)硯
(5)雑巾1枚

◆お申し込み 
参加する方の
(1)お名前
(2)ご連絡先(お電話番号・メールアドレス)
(3)参加希望 (A~E)
を明記のうえ、shotohaiku@gmail.com までお申し込みください。

※各回定員がありますので、先着順とさせていただきます。
※参加者へは詳細等こちらから改めてご連絡させていただきます。

2011/10/12

【shop】銀座、卯波さん

伊吹ちゃんに「俳句系小料理屋さんがあるんですよ」と初めて教えてもらったときはその名の響きにときめき、今はその美味しさにときめいています。

卯波は、俳人の鈴木真砂女さんが開いた小料理屋。
現在はお孫さんの今田さんがお店を継ぎ、おいしいお料理を作ってくださっています。

並木通りの京橋に近いあたりのお稲荷さんの隣の地下。
鮮やかなのれんが目印です。







店名の由来も真砂女さんの句、「あるときは船より高き卯浪かな」から。
コースターには、真砂女さんの句が鮮やかに載っています。

そして、壁には来店された方々の句がいっぱい。
俳句人には知られているお店なのです。
そして、やっぱり卯波の楽しみはお料理。
ホームページにもある看板料理の「じゃがいもと時雨煮」は鉄板のおいしさです。
先日伺ったときのしじみのにんにくしょうゆ漬けもおいしかったなあ。。


粋な銀座って、大人ってこういうこというのねー。
とコムスメたちで日本酒とおまかせ料理をつつくのがhi→の楽しみ。
そして、その喜びをTwitterで「うなみなう」とつぶやいて昇華するのです。

季節季節には一度は行っておきたいお店。
hi→もお取り扱いいただいているので、銀座にお立寄りの際にはぜひ!
ほろ酔いでhi→を読むのもおすすめです。


hi→3人も俳句を上納してきました!
来店の際には、これらの句を探してみてくださいね。




【最寄駅】

有楽町駅、もしくは銀座駅。
ちょっと歩いて京橋からでも


卯波 (うなみ)



営業時間:17:30-23:00 (土・日・祝日休)

住所:東京都中央区銀座1-5-14 銀座コスミオンビルB1
電話: 03-6228-6898

【event report】「秋も一箱古本市」のこと




8日に開催された「秋も一箱古本市」、お天気にも恵まれ無事に終わることが出来ました。
立ち寄ってくださったみなさま、お買い上げいただいたみなさま、青秋部の石井さん、中村さん、助っ人のみなさま、古書ほうろうの宮地さん、ミカコさん、近くの店主の方々、ほんとうにありがとうございました。

初めての出店で、開店前からあわあわして(ほうろうさんから箱を借りたはいいものの、うまく本を並べられずあわあわ)、お昼ご飯食べながらあわあわして(この辺が一番混んでいました/宝屋さんのいなり寿司はおいしいです)、毎日の仕事とそう変わりのないようなことなのに、ずっと舞い上がりっぱなしでした。

1号から定期購読していただいているお客様と初めてお会いしたり、「spicaを見てきました」と声をかけてもらったり、俳句のことやhi→のことに熱心に耳を傾けてもらったり。。思い出しているとぜんぜんまとまらないのですが、尻尾の先まで特別な一日でした。

そして、なんと



2011/10/05

【shop】経堂、cafe + gallery芝生さん


【最寄駅】


小田急線の経堂駅


【行き方】


改札をでて、左に進む。
横断歩道のさきに大きなすずらんの街路灯があるので、そのまんなかの通りを行く。
これがすずらん通り。
すずらん通りをひたすらまっすぐ進む。
10分弱で右側に小学校が見える。その向かいにある、白いドアの建物が芝生。

【web】

http://shiba-fu.com/index.html


【ひとこと】



経堂という街を知っていますか。植草甚一が愛したところです。

JJ氏が通ったという遠藤書店には、いつも小粋な(そして値段がお手頃の)古本が並びます。

わたしは、経堂のすずらん通りを抜けた女子校に計6年間通ったのですが
八百屋やお惣菜屋や居酒屋に加え、
カフェ、ギャラリー、雑貨屋がほんとうに増えてきたなと思います。
今、すずらん通りは歩くだけでとても楽しい道。

そのすずらん通りの端に、散歩の句点のようにしてあるのがcafe + gallery 芝生さん。
白いペンキ塗りのドアー。
長細いカウンターでお茶をのむことができ、ときどきの展示をながめてゆったり過ごすこともできます。


【ご近所のおすすめ】


ハルカゼ舎さんにはときめく文房具が沢山あって、あれもこれもと手にとってしまいます。
hi→のフライヤーも置かせていただいております。

2011/10/04

【shop】鎌倉、たらば書房さん

【最寄駅】

JR横須賀線の鎌倉駅
江ノ電の鎌倉駅

【行き方】

西口をでる。
正面に三菱東京UFJ、現像ショップ、蒲鉾屋が並ぶ。
その蒲鉾屋の角に黄いろい看板が見える。それがたらば書房。

【ひとこと】

観光客が向かう東口ではなく、西口をでると、地元のひとたちの生活がみえます。
たらば書房は頼れる町の本屋さん。

そして、ながめる目がうれしくなる棚。なんとすばらしい選書眼。
鎌倉にはこんな本屋さんがあるんだよ、とひとにじまんしたくなります。

鎌倉を拠点に精力的に活動されている出版社「港の人」さんは、
このようにたらば書房を紹介されています。

委託をお願いしたときは心底きんちょうしましたが、
あのお店の一角にhi→があると思うとスッゴクときめくのです。


【ご近所のおすすめ】

駅から御成通りに向かってすぐ、左側にある、cafe RONDINO(ロンディーノ)。
小ぢんまりと清潔な店内と、珈琲カップのコレクション。
650円で食事とドリンクのついたランチメニューがとってもおいしいんです!
あたたかい。

鎌倉観光のついでに、ぜひ*

2011/10/01

【news】俳句ウェブマガジンspicaに掲載されます

コンニチハ。
hi→メンバーの西丘と楢山が、俳句ウェブマガジンspicaさんにおじゃましたご報告です。
spicaさんのURLはコチラ:http://spica819.main.jp/
hi→の登場する記事はコチラ:http://spica819.main.jp/yomiau/3397.html


spicaとは、江渡華子さん、神野紗希さん、野口る理さんの三人で組んでおられる俳句ユニットのことで、
運営しておられるウェブマガジンも同じ名前です。


spicaさんの創刊のことばを引用します(via 週刊俳句2011-05-11)。


俳句を作るとき、私はどこかで、この句を読んでくれる人がいる、ということを信じています。それは、とても遠くの、私が死んだあとのことでもかまいません。私があの人やこの人の句を読んだように、誰かが私の句を読んでくれるということを、信じて書いているのです。届く保証なんて、どこにもないのに、不思議です。
今回、読むことが好きな仲間たちで、俳句を読み、語りあう場所を作りました。
どんな古典も、どんな新しい潮流も、全ては読む作業から始まりました。そして、世界では、日々、新しい俳句が作られています。投げかけられるばかりの言葉を、私たちの手に抱えられる範囲で、ひとつずつ、拾って読んでいきたいと思います。このサイトを通して、一句でも好きな句を見つけてもらえれば、こんなに嬉しいことはありません。
スピカは、星の名前です。春の夜に、青白く輝く一等星です。260光年を経て、なお色あせず私たちの地球に届くスピカの光のように、時をこえる俳句の力を信じて、読み、かつ書いていきたいと思います。


一等星と同じなまえなんてキラメキ*
そして、この宣言のとおりspicaさんは俳句を読むことを大切にしておられます。その一環としてある「よみあう」企画 に、西丘と楢山を呼んでいただきました。


「ゲストとスピカメンバーによる座談。新しい名句を探すため、ここ数カ月~一年の間に出た句集・総合誌に発表された作品の中から、一人一句だけ持ち寄って、句を読みあう。」というものです。


本日の夜21時に第1回が更新され、1ヶ月続くそうです。


ぜひお読みくださいませ◎
spicaさんは充実した記事ばかり、うろうろしてるとすぐ時間が過ぎてしまいますよ。