2013/12/24

hi→ 2014winter(vol.14)のお知らせ

hi→最新号のカレンダーは、
hi→と同じく女性4人ユニットの「kvina」さんにお願いしました。

webはこちら:http://librodekvina.com/

メンバーは小林エリカさん、田部井美奈さん、野川かさねさん、前田ひさえさん。

hi→は、メンバー四人がそれぞれ若草四姉妹に似ているね、役割が振り当てられるね、とおしゃべりしていたのですが
風の噂によるとkvinaさんも若草四姉妹に似ているんだそう!

女性4人。おもしろいですな。


そして、こんなカレンダーに仕上げていただきました。
凩に揺さぶられて、一瞬あざやかに光る紅葉です。
アルファベットの単語は、今号の季語「木枯」「スケート」をエスペラント語訳していただいたもの!

「翻訳」はhi→の「変奏」につながるところ多く、
うれしいなと思います。


お取り扱い店舗についてはまた告知しますが、
個人宛発送も承ります。

また、この新年カレンダーから、一年季刊四回分の定期購読はいかがですか。

季節の到来を、季節ごとに新しいデザインでお知らせします。

お問い合わせは
haikuzine@gmail.com
までお願いします。

2013/11/12

句会報をネットプリントで公開しました

2013年に入ってからも、季節ごとに開催してきた【書と俳句の会】。
その句会報をセブンイレブンのネットプリントで公開します!

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?句会報とは?
句会のいいところは、句をみんなで読みあって新しさを見つけられるところ。
そして、句会の時間を詰めこんだ「句」をおみやげにできるところ。
句会で、誰がどの句を作ったのか、を分かるようにまとめたものを「句会報」といいます。

?セブンイレブンネットプリントとは?
全国どこでも、セブンイレブンのマルチコピー機に予約番号を入れれば
登録されている文書が出力される仕組みです。
印刷に白黒1枚20円、カラー1枚60円が必要です(選択可)。

【!注意!】
ダウンロードには期限がありますのでご注意ください。

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さて、ご参加いただいた方、お待たせしました。参加していない方もぜひ。

コンビニの受信機にパスワードとコインを入れたら、
でんきの光がさっと走り、印字された紙が届きます。

いずれも有効期限は 2013/11/19 23:59:59 までです。

2013/1/27 vol.6 《謹賀新年》
予約番号:83CB6DXC

2013/4/20 vol.7 《春をおくる》《挨拶句を詠む》
予約番号:TZ38UKC8

2013/7/20 v0l.8 《氷菓と夏の思い出》 collaborate with icelabo
予約番号:6Z6KAQEJ

2013/11/3 vol.9 《秋の味覚を楽しむ》
予約番号:S9PKLTZB


ではよい冬の日を!


2013/11/05

書と俳句の会inAutumn2013***<2>

この記事は<1>の続きです。


≪書の会≫で書いた秋の季語。それらを使って、酢飯屋さんが「特製季語ランチ」を作ってくださいます*

今回のメニューは、
▶秋のきのこの炊き込みご飯
▶浅漬け大根
▶芋煮汁
▶さつまいも菓子(大きな房付き干し葡萄添え)
でした!
茸は、今まで嗅いだことのない森の香りがしました…!

こちら、房付き干し葡萄の解説をする酢飯屋、岡田さん。いつも美味しいご飯ありがとうございます*

そしてこれら秋の季語を使って、午後の≪句の会≫に進みます。

書き、食べ、味わった季語をつかい、句を作る時間です。
みなさん真剣。シーンと静まりつつ、思い思いに店の外で散歩してみたり、歳時記をめくってみたり、おしゃべりしたり。

季節と向き合うのは愉しいものです。
続いては句会です。

句会とは、誰がどの句を作ったのか。誰がどの句を好きなのか。明らかにしていく場のことです。

例えばhi→はこんな句を…

秋冷や押し花いまだ水ふくみ 楢
白秋やメトロノームの鳴り止まず 衣衣

句会という場で、句の世界がぐっと広がるんですよね。じぶんの句に予想外の感想をもらったり、人の句になぜだかすごく共感したり。

互いに感想を話し合ったところで、いよいよ句を書の作品にします!

こちら、できあがった作品たちです。

今回の全体のテーマが「秋の味覚を楽しむ」でしたから、季語は食べ物を選びました。
また、読書の秋ということで、栞を作成いたしました。栞は、アイロンプリントで押し花を挟みこんで作っています。

句会はおみやげが嬉しいのです。きょうという時間を詰めこんだ各々の句はもちろん、それを手に取れる作品にして、みなさんに持って帰っていただきます。

こんなぐあいで、書と俳句の会vol.9は終了いたしました。
酢飯屋の岡田さん、書の葉山先生、ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!

次回は年明けてからの開催です。
なんと十回目となりますので、何か記念のことができたらなぁと考えています!

書と俳句の会inAutumn2013***<1>


書道の葉山万里子師範と、お寿司の酢飯屋さんと季節ごとに開催している≪書と俳句の会≫。

その九回目、秋の会は、11/3に開かれました。

まず午前中は≪書の会≫です。


みんな真剣。墨をすり、筆を走らせ、すかっと集中です。

秋のたべものを、ごろごろ並べ、そのたべものの字を書きます。
奥がさつまいも。手前はなんとゴボウです!
これは金木犀の花。はやま先生によると、柔らかい花の絵は、ひらがなの線の練習になるとのこと!

書の練習を終えたら、いよいよ清書。葉書や栞など、すきな紙を選んで作品にします。これは栞紐を選んでいるところ。

できあがった作品をみんなで見合う時間!


今回の字は「さつまいも」「金木犀」「きんもくせい」「秋鮭」「茸」でした!

これら、全て、秋の季語なんです。
その季語を酢飯屋さんがどうするかというと…

後半に続きます。

2013/10/03

【書と俳句の会】in Autumn 2013***

【書と俳句の会】in Autumn 2013***

女子4人で俳句のzine(流通にのらない手作りの雑誌)を作る『hi→(ハイ)』。
朝の爽やかな時間に墨と筆できもちよく書道をする『朝書の会』。
ふたつの共催イベント、第9弾のお知らせです。

みんな一度は体験したことがある俳句と書道。続けているひとは少ないかも。
でも、大人として改めて向きあう「詠み」「書き」は素敵な遊びになるんです。

テーマは<秋の味覚を楽しむ>。
朝の研ぎ澄まされた空気の中で、秋の音、秋の香りを楽しみながら、
秋の味覚を楽しむ贅沢な時間を過ごしませんか?

秋は食欲の秋!と言いますが、本当に実りの季節、美味しい食に溢れる季節です。
書と俳句の会in Autumnは<秋の味覚を楽しむ>をテーマに、
秋の味覚をふんだんに盛り込んだ季語を使って、
お腹も心も満たされる1日をご一緒したいと思っています。
書と俳句の時間では、
目の前に置かれた秋の食材を綴った、特製の箸袋や栞等を作成します。

◆日時/2013年11月3日(日)
①一部: 9:00~11:00 【書の会】(定員16名)
②ランチ:11:15~12:15 【季語ランチ】
③二部12301430 【句の会】(定員15名)
※「季語ランチ」は、完全紹介制の鮨屋である「酢飯屋特製です。ご希望の方にのみご用意します(1000円)。

◆会場/酢飯屋(最寄り駅:有楽町線江戸川橋)

◆季語ランチメニュー/秋のきのこの炊き込みご飯・浅漬け大根・芋煮汁・さつまいも菓子(大きな房付き干し葡萄添え)

◆参加費/A:一部(書の会のみ) 3000円
     B:一部+ランチ 4000円
     C:二部(句の会のみ) 1500円
     D:ランチ+二部 2500円
     E:一部~ランチ~二部の全てに参加 5000円
書道道具をお持ちでない方:レンタル代として別途500円

◆お申込・お問い合わせ/
●「お名前」
●「当日のご連絡先」
●「参加希望(A~E)のどれか」
●「書道道具レンタルの有無」
を明記のうえ、
shotohaiku@gmail.comまでご連絡ください。お申込は先着順とさせていただきます。10月24日〆切。

2013/10/01

定期購読にふろくがつきます◎

2013/spring、最新号2013/autumnのデザインを担当していただいた、
乙女通信lucyさん。

なんと、lucyさんに、すてきな一筆箋も作っていただきました!


今、一年の定期購読をお申し込みの方に、このlucyさん謹製一筆箋を差し上げます。
来年の夏までお送りします。

ぜひご検討くださいませ。

hi→/2013/autumn

hi→ 2013秋号のお知らせです。


13号めの今号から、判型を変えることを始めました。


定型から抜け出すこと。

ヴァリエーションを愉しむこと。


ぜひお手にとってご覧ください。お取り扱い店舗はこちら。

http://www.hi-ku.net/shop/index.html


最新号は無い場合もありますので、hi→のTwitterアカウントか、メールにてご確認をお願いします。


また、郵送での販売もしております。お気軽にご連絡ください。

haikuzine@gmail.com

Twitter:@haikuzine





**



円は、とわの命。

冬を迎える準備のため、スピードを落とさざるを得ない、秋。だって眠いのです。種はふたたび起きなくちゃならない。

 

今号から、hi→は新しい形を探していきます。デザインは春号にも関わっていただいた「乙女通信」のlucyさん。


カレンダーは文京区千駄木のお花屋さん「198」のリースです。


 

2013/06/30

Mの本


以前、2012年秋号のアートワークにも参加いただいたズアン課スズキさん制作のMにまつわるzineにhi→の衣衣が参加しました。
活字、カリグラフィーと並んでMにまつわる俳句を載せていただいています。

季語はすべて春。春のM、5句です。



M行ってよく歌のレッスンなどの発声のときに使われたり(いろんな音をマ行で歌うのです)、「ママ」というのは、赤ちゃんが発声しやすい言葉だったりする、というのを聞いたことがあり、はじまりっぽいな、と思いながら作りました。

MははじまりのM。

次号はOへと続きます。

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「M」 2013年5月25日発行 
A5 モノクロ 30頁+表紙 
協 力 Minako Sando築地活字、衣衣(hi→)
価 格 900円(税込)
制作/発行 お問合せ先 ズアン課


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恵文社さん(京都)、往来堂さん(東京)などでお取り扱いいただいています。



詳しくはこちらから 

2013/06/25

【書と俳句の会】in SUMMER! collaborate with icelabo***



女子4人で俳句のzine(流通にのらない手作りの雑誌)を作る『hi→(ハイ)』。
朝の爽やかな時間に墨と筆できもちよく書道をする『朝書の会』。
ふたつの共催イベント、第8弾のお知らせです。

みんな一度は体験したことがある俳句と書道。続けているひとは少ないかも。

でも、大人として改めて向きあう「詠み」「書き」は素敵な遊びになるんです。

テーマは
<氷菓と夏の思い出>

◇夏休みの思い出といえば、子どものころから大好きなアイスクリーム。

プールの帰りに、カラフルなアイスクリームを食べて、
虫の音を聞きながら夕涼み。
そんな幸せな夏休みを思い出しながら、書を綴る時間を過ごしませんか?
◇夏の季語は、ひんやり冷たく、きらり輝くものばかり。
そんな夏のhi→12号は『icelabo』とのコラボレーション。
そこで、icelabo特製の≪夏の思い出が詰まったオリジナルアイス≫を味わいながら、
句を詠むスペシャルな時間をつくります!
◇俳句、書、お料理。五感をつかって夏を味わう一日を過ごしましょう!

◆日時/2013年7月20日(土)

①一部: 9:00~11:00 【書の会】(定員16名)
②ランチ:11:15~12:15 【季語ランチ】
③二部:12:30~14:30 【句の会】(定員15名)
※「季語ランチ」は、完全紹介制の鮨屋である「酢飯屋」特製です。ご希望の方にのみご用意します(1000円)。

◆会場/酢飯屋(最寄り駅:有楽町線江戸川橋)


◆季語ランチメニュー/アナゴ丼と冷や汁 


◆参加費/A:一部(書の会のみ) 3000円
       B:一部+ランチ 4000円
       C:二部(句の会のみ) 1500円
       D:ランチ+二部 2500円
       E:一部~ランチ~二部の全てに参加 5000円
※書道道具をお持ちでない方:レンタル代として別途500円

◆お申込・お問い合わせ/
 下記フォームよりお申し込みください。7月14日〆切。

2013/06/09

zine circus@広島県尾道




hi→が、広島は尾道まで旅にでましたよ。
「AIR編集室」主催の《zine ciucus vol.1》に出店中です!

6/8(土)~7/28(日)まで。

***

おだやかな瀬戸内を望む尾道・光明寺會舘。ここに「ZINE」がやってきます。
世界で最もマイクロな紙メディア=ZINEのなかには、作り手たちの情熱や驚き、日常の中で見逃されてしまうような、それでも、だからこそ面白いことが、たくさん詰まっています。

会場:光明寺會舘1階/AIR CAFE
火・水定休 営業11:00〜18:00
広島県尾道市東土堂町2-1
Tel / Fax 050-1537-5353
http://komyoji-kaikan.blogspot.jp/

入場料:ワンドリンク制(ペリエ200円、コーヒー400円など)

・主催:AIR zine編集室
・協力:NPO法人尾道空き屋再生プロジェクト、Hand craft & Bottle cafe YES。、光明寺會舘

***

詳しくは、
http://air-zine.tumblr.com/zinecircus
でもご覧いただけます。


ぜひぜひよろしくおねがいします◎

2013/06/04

zine展2@銀座モダンアートギャラリー

銀座・奥野ビル6F、モダンアートギャラリーさんにて「zine展2」が開催されています。
期間は2013年6月4日(火)~2013年6月18日(火)、
12:00~19:00(最終日は17時まで)。

そのpart1、6/4〜6/10に「hi→」も出店します!

詳細はこちら:http://ginzamodernart.com/?p=4151

映画にでてきそうな手動エレベーターで、ぜひすてきなzineの集まる6Fへ!

hi→こども句会@谷中HAGISO

5月3日の金ようび、憲法記念の祝日のひ。

谷中に新しくできた、HAGISOというすてきな建物で句会をしてきました。
こどものためのアート情報誌「tonton」主催イベント「こどもびより はぎびより」の一環です。

HAGISOは岡倉天心記念公園の真向かいにあって、かつては学生用の寮だったそう。
木造の古めかしい、でも天井が高くて、空間のひろい場所でした。きもちよい!


hi→とtontonが並んでいます。

お花も*


できた句をちょっとご紹介。

初音して昔好きだった人からメール 衣衣
孵らないたまごのありて春の暮 衣衣

夏隣シャツのズボンにおさまらず 楢
クレヨンで一筆書きのこどもの日 楢
初音といふ名の街ありて春の果 楢

そよそよと花もかなでるはつねのね 万里子

憲法の日色えんぴつと白い壁 本多


hi→のふたりが初音をよんでいるのは、HAGISOのある一帯の住所が初音町だったから。
春に初めて鳴く鳥の声のことです。いい名前ですね。

夕焼けだんだんをさんぽしたり、みょうが寿司を食べたり。
5日が立夏でしたから、まさに春を惜しむ天気のよい一日でした!

2013/04/27

hi→のこども俳句 ~五・七・五であそぼう~



hagibiyori_fin_cs3





谷中の最小文化施設HAGISOにて、こどものためのアート情報誌tontonが
ゴールデンウィークの5/3(金)から5/5(日)、
kodomobiyori hagibiyori(こどもびより はぎびより)を開催します。



その初日、hi→は「こども句会」を開くことになりました!
こどもたちがことばの歓びに出会うきっかけとなれるよう、準備して参りますよ!

五七五・季語に親しめるちょっとした遊びや、hi→特製こども歳時記、
季節のお菓子もご用意します。

事前予約優先となっております。

こどもびよりはぎびより全体の詳細はこちらを、
hi→「こども句会」の詳細はこちらをクリックしてください。

こどもたち、お待ちしていますよ!


2013/03/09

【書と俳句の会】 in SPRING***




【書と俳句の会】in SPRING***



女子4人で俳句のzine(流通にのらない手作りの雑誌)を作る『hi→(ハイ)』。

朝の爽やかな時間に墨と筆できもちよく書道をする『朝書の会』。

ふたつの共催イベント、第7弾のお知らせです。


みんな一度は体験したことがある俳句と書道。続けているひとは少ないかも。

でも、大人として改めて向きあう「詠み」「書き」は素敵な遊びになるんです。


テーマは<春をおくる>


桜が咲き、春の鳥のさえずりを聞きながら、

大好きな人に、大切な人に、春のたよりを送る。

「書の会」ではそんな想いを綴ります。

携帯やパソコンのメールが主流の今、改めて手書きで、

季節の言葉に気持ちを込めて、お手紙を書いてみませんか?

書の基礎を学びながら、春の季語、そして春のあいさつ文を書く朝書の時間です。


「季語ランチ」は、春の季語の食材をつかった旬のご飯をいただきます。

美しい春野菜や魚の展示もあります。

「句の会」では挨拶句をつくります。

誰かに向けて、場所にちなんで、手紙のように作るのが「挨拶句」。

春らんまんの悦びを、挨拶に変えて送ってみませんか?

*「書の会」「句の会」共に、春を送る和紙のハガキと春の切手をご用意します。

俳句、書、お料理。五感をつかって春を味わう一日を過ごしましょう!


◆日時/2013420日(土)

①一部: 9:0011:00 【書の会】(定員16名)

②ランチ:11:1512:15 【季語ランチ】

③二部:12301430 【句の会】(定員15名)

※「季語ランチ」は、完全紹介制の鮨屋である「酢飯屋」特製です。ご希望の方にのみご用意します(1000円)。


◆会場/酢飯屋(最寄り駅:有楽町線江戸川橋)


◆季語ランチメニュー/桜湯、独活と若布と蛍烏賊のぬた和え、鱒寿司、浅利の味噌汁


◆参加費/A:一部(書の会のみ) 3000

     B:一部+ランチ 4000

     C:二部(句の会のみ) 1500

     D:ランチ+二部 2500

     E:一部~ランチ~二部の全てに参加 5000

※書道道具をお持ちでない方:レンタル代として別途500


◆お申込・お問い合わせ/

●「お名前」

●「当日のご連絡先」

●「参加希望(A~E)のどれか」

●「書道道具レンタルの有無」

を明記のうえ、

shotohaiku@gmail.comまでご連絡ください。お申込は先着順とさせていただきます。
47日〆切。

2013/01/29

【event report】書と俳句の会vol.6

1月27日の日ようび、江戸川橋の酢飯屋さんにて、「書と俳句の会 in OSHOGATSU***」を開きました!
書の先生、葉山万里子さんとの共催企画。


なんと6回目の開催です。
季節ごとにやっていますから、お正月は2回目。

さいしょは緊張しっぱなしだったけれど徐々に慣れてきました。今回からタイムスケジュールが新しくなり、いつもよりテキパキ終わらせなければなりませんでしたが、かえって濃い時間になったかも。と思っています。

一年経っても新しいアイディアが浮かぶ、豊かな場。
五感をすべてつなげる場。

+++

冬晴れのあたたかな一日。

まずは第一部。「書の会」のはじまりです。
朝9時に集合! すがすがしい空気のなか、書道をします。じぶんで磨る墨の香りがきもちよい。

書くのは「鰤」「大根」「葱」「牡蠣」「白菜」「蕪」。五つの食材です。
これらはすべて冬の季語なんです。

まりこ先生は、楷書だったり行書だったり、漢字だったりひらがなだったり、
その食材の字に合わせたお手本を作ってくださいます。

それを傍らに見つめながら集中して筆を滑らせるのです。
書き終えてハッと気づくと、あたまの中が洗われたようなきもちに。

そして!
今回からの新しい試みが!
《食材の展示》です!

机に「葉つき大根のあたま」「牡蠣のごつごつとした殻」「白菜の柔らかな葉一枚」「楕円の同心円が美しい葱」を並べました。
食材の美しさを目で味わうのです*

どうして、この野菜はこの漢字で表されるのだろう。と、漢字の成り立ちにもきょうみが沸いてきます。
するとじぶんの書の形も変わってくるからふしぎです。

+++

また、この日のテーマは《書きはじめ》

あらかじめ皆さんに「新年の抱負」を考えていただき、それを書き初めするという
一月にしかできない事をします。

何回も字の練習をし、一発書きの清書に向かうことで
じぶんの抱負が強いものになっていきます。腑に落ちる、といいましょうか。

去年の書き初めに参加した方が、前回は別々の苗字だったけれど
今回は同じ苗字になられ、新しい抱負を書いていました。
時が流れる、重なるってすばらしいことですね。

ある方が「意味は知らないのだけど、実家の居間で額に飾ってあった言葉です」と紹介していた抱負。
別の方が「それ、ちょうど今読んでる本に出てきました!」と、すてきな偶然も。
こんな交差があるとうれしいですね。

hi→のふたりの抱負の裏テーマは
「ノーモア忘れ物」「ノーモア遅刻」です。。。

「わたし『ねぎ』はすごいうまくなった!」
「『蠣』はややこしすぎる」
などなどと、葉山先生セレクトの音楽を聴きながら、書の時間は過ぎていきました。

+++

半紙に向かいながら、奥の厨房からおいしそうな香りがただよってきます!
いよいよ酢飯屋特製『季語ランチ』の時間!!!

酢飯屋さんはその名の通りお寿司屋さん。
しかし、昼はランチやカフェの営業もしていらっしゃいます。

いつもこのイベントでは会場をお借りし、ランチを作っていただいています。

季語ランチとは
その季節の季語にある食材をメインとしたごはんのこと。
四季を味わうぜいたくな試みなのです。

今回のメニューは

●鰤大根
●葱と牡蠣のオイル漬け
●白菜の塩麹漬け
●蕪の味噌汁
●炊きたてご飯

ふふふ、書の会で書いた食材ばかりですね。
これが『書と俳句の会』のめだま。
季語を食べ、書き、句にして味わい尽くす時間なのです。


土のなかでほこほこ根を伸ばしたり。殻のなかで栄養を蓄えたり。
長い時間を掛けておいしくなる「漬け」の料理が多いのも、冬らしい食材ならではだなと思いました。

とはいえ考えている暇などなく、ひたすら味わう。
さっきまでにぎやかだった皆さんが、しゃべらずに食べてばかりです。

鰤はやわらか。脂がのっている。
大根はしみしみ。
蕪の甘さ。
ごはんはもちろんお代わり。
牡蠣はくさみなどなく舌に広がる味・・・。
(後半の句の会で「酢飯屋で苦手な牡蠣を克服す」と詠んだ方も!)

いっぱい食べた後は、思い思いにコーヒーや酒を注文し、腹ごなしです。
わたしはとろりと甘くて赤い、みりんのお酒を頼んで「お屠蘇」にしました*

+++

そして、後半はhi→が講師となる句会

hi→手作りのミニ歳時記をお渡ししつつ、少しだけ説明です。

俳句は五七五の音から成る、世界で一番短い詩形。そのなかに必ず季語を入れるという決まりがあります。
季語は「春」「夏」「秋」「冬」そして「新年」の五つのグループに分かれています。

「新年」の季語が使えるのは、一年のうちで、今だけ!

というわけでどんどん句を作る時間です。

皆さんにまず、手探りでもいいから五七五にしてもらいます。

そぎ落として型に嵌める難しさ。
爽快さ。
季語の力で跳ぶことのときめき。

でも、これらのきもちって、ひとりじゃ味わえないと思うんです。
他者のいっぱいいる句会に出ないと始まらない。句会はライブ、お祭りです。

句を作ったら、短冊に書いて提出。
そしてその短冊をぐちゃぐちゃにし作者が分からないようにしてから、
清記(清書のこと)。場の皆で共有できるようにします。

ここがポイント。江戸時代からある句会ですから、その手順は完成されています!
文章だけじゃ分かりづらいかもしれません。
やってみないと分からないのは、まあ、自転車とか風船ガムみたいなもんです。
はっきり言えるのはおもしろいよ!ということ。

清記したものをぐるぐる回し、じぶんのお気に入りの句を選びます。
これが選句。

いよいよ披講。
誰がどの句を選んだか、そして句の作者は誰か、明らかになる。

わたしの書いた句が、ひとの手に渡って、じぶんの意図を離れたり。
そっちのほうが案外よかったり。

じぶんの選んだ句が、他のひとには違うように見えたり。
新たな光を当ててみたり。


何度目かの参加になる方は、だいぶ五七五の形に慣れているようでした!


+++

最後に、じぶんの句でも、誰かの句でも、書の作品にします。
模様の入った半紙とか、ハガキとかに書きます。

句会のいいところってこうやってお土産ができるところ、だと思うんですね。
時間という触れないものが触れるようになる、というか。

+++

以上、『書と俳句の会』の報告でした。

参加者の皆さん、
酢飯屋さんの岡田さん、書の会の葉山さん、
ありがとうございました!

次回は4月を予定していますよ。
またその季節らしい遊びを取り入れたいと思います。

2013/01/01

謹賀新年 2013




明けましておめでとうございます。
東京はあかるいあかるい年明けでした。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、2013年冬号ができあがりました。
句の兼題は「冬の星」「白鳥」。
カレンダーは2013年1月から3月まで。
アートワークはミロコマチコさんです。

歳時記には春夏秋冬のほかに「新年」のための歳時記があり、
「年越しそば」とか「除夜の鐘」などの年末の言葉は冬の季語なんですが、
「年迎う」「初春」「お屠蘇」といった年明けの言葉は新年専用(?)なんですね。
春・夏・秋・冬という季節のほかに「新年」という季節があるんだな、と初めて知ったときに感心しました。そして、新年の言葉の明るさにも。
ミロコさんのアートワークにも新年の季語を眺めているようなすっきりとした雰囲気があり、背筋がのびるような気持ちになります。

新年の季語にもある「初暦」。
ぜひお手にとってご覧下さい。

>> hi→ 2013 winter vol.10 


2013年の定期購読も受け付けておりますよ!