2011/12/01

【event news】hi→×朝書コラボレーション企画 vol.2 書初め【参加者募集】





2011年秋に開催し、ご好評いただいた「俳句×書道」イベントが帰ってきます!
来る2012年1月。年始といえば?
 そう!

俳句と書初めがコラボレーションしますよ!

 前回と同じく、江戸川橋の酢飯屋さんを会場にお借りし、もちろん特製季語ランチもお出ししていただきます。

前回のレポート(1)はこちら>>
前回のレポート(2)はこちら>>
**********************



【hi→×朝書コラボレーション企画 vol.2 書初め】

「書初め」と聞くと、小学校時代を思い出す方も多いかと思いますが、
  大人になった今、今一度「書初め」を通じて、
一年の抱負に向き合ってみませんか? そして、新春の季語と共に、
  これから始まる一年を思う時間をすごしてみませんか?
  今回も、酢飯屋の季語ランチと共に。



◆日時:2012年1月15日(日)


(1)一部: 9:00~11:00 【朝書の会】書初め*定員12名※募集終了いたしました


(2)二部:13:30~15:30 【hi→×書の句会】 *定員15名※募集終了いたしました


※特別企画: 一部と二部の間のランチタイムに、ご希望の方にだけ特別に、酢飯屋特製ランチ(1000円)をご用意いたします。

◆場所:酢飯屋
◆内容:

一部: 朝書の会

休日にちょっと早起きをして、 一年の抱負を綴る、朝の書の時間を過ごしませんか? 酢飯屋の店主、岡田君と三年前から続けている朝書の時間。
今回は新春書初め企画です。

そして前回同様、俳句ユニット『hi→』とコラボレーション。


二部:『hi→』×書の句会

『hi→』とは、女子4人の俳句ユニット。
zineとは、magazine(雑誌)のzineをとったなまえ。
しかし一般の流通にのる雑誌ではなく、むしろ友だちに渡す手紙のようなものです。
今回のイベントでは、新春の季語を俳句に詠みます。年初にしか使えない特別な季語です。
更に、できあがった句を書にし、句会を行います。
もし「朝書の会」にご参加ならば、
 書の練習をした季語を詠むことにより、更に深く感じることができます。
 季語や俳句の作り方については、解説いたしますので、
 書も俳句も初心者でもお気軽にどうぞ。 『hi→』最新号付き。


◆参加費

A:一部(朝書)のみ 3000円
※募集終了いたしました

B:一部(朝書)+ランチ 4000円
※募集終了いたしました

C:二部(書の句会)のみ 1500円※募集終了いたしました

D:ランチ+二部 (書の句会)2500円※募集終了いたしました
E:一部(朝書)~ランチ~二部(書の句会)全てに参加 5000円
※募集終了いたしました

(*書道道具をお持ちでない方:レンタル代として別途500円)


【書道道具】
 (1)中筆 / 大筆 (わからない方はお問い合わせください。)
 (2)下敷
 (3)文鎮
 (4)硯
 (5)雑巾1枚



◆お申し込み

参加する方の

(1)お名前
 (2)ご連絡先(お電話番号とメールアドレス)
 (3)参加希望 (A~E)

 を明記のうえ、shotohaiku@gmail.com まで お申し込みください。

※各回定員がありますので、先着順とさせていただきます。
※参加者へは詳細等こちらから改めてご連絡させていただきます。

2011/11/30

【event report】第十三回文学フリマ

ご報告が遅くなりましたが、2011年11月3日、hi→は文学フリマに参加しました。

蒲田から東京流通センターにうつった初めの会。
いつもより広い会場にて、しかし熱気はおとろえないままでした。

hi→は1階「ウ―35」『歩きながら考える』さんブースにおじゃま。
前回と同じく委託販売をおねがいしたのでした。


今すれちがったひと、どこかで見たことあるような?
あれ、あなたも参加していたの!
などなど、オモシロイつながりがたくさん。
いつの間にやら愉しい場が楽しいひとを呼んでいたみたいです。

お隣の『牟礼鯨』さんとお喋りも弾み、
官能俳句でコラボしよう!なんて盛り上がる一幕も。

そして次回、来年5月の文学フリマ、hi→もブースを申し込む予定です。
お祭り気分で、今から当日の衣裳のことなど話し合っていますヨ!

ゆめはふくらむのでした。

2011/11/23

【artist interview】写真家・村松桂さん(2012冬号アートワーク)






                     上:'con grazia'/下:'ad libitum' (いずれも「danza margine」より)


『hi→』2012年冬号(12月下旬発行予定)では、写真家の村松桂さんをアートワークにお迎えします。
村松さんは、フォトコラージュ・フォトモンタージュ・多重露光といった手法を採用し、幾つものイメージを重ね合わせることで、静謐でありつつも豊饒な美しい世界を表現されています。今回は、村松さんが11月25日から東京で個展「danza margine」を開催されるにあたり、hi→からインタビューをさせて頂きました。
冬号のアートワークを楽しみにして頂くとともに、ぜひ、個展へ足を運ばれてみてください。(聞き手:西丘)



―――今回の個展は、ダンスをテーマにされています。ダンス、またはダンスを撮ることについて、どのような思いがあったのかお聞かせください。

ダンスやバレエは前々から作品に取り入れてみたかったテーマのひとつです。前々回の個展(「echo song ( movie stills )」)では「映画」をテーマにしたのですが、映画にしろダンスにしろ、なにか動的なものを静的な写真で表現することに、今は強く惹かれています。一度「踊られた」しぐさを、時間的に静止させてしまうこと、でもいわゆる「一瞬をとらえる」ような写真ではなくて多重露光という手法を使って。それと、今回写っている踊り子たちはすべて古い雑誌などを切り抜いてもう一度写真にとったものなのですが、そうすることで「動」と「静」が入れ子状態になれば良いなと思ってそうしました。

―――「danza margine」(=「境界線の上で踊る」)という個展のタイトルが印象的です。村松さんは、「境界」に以前から関心を持たれているようにお見受けします。写真集「Natura naturata」の前書きでは、芸術のジャンルを分ける境界について、「イメージを重ね続けることで私が見たかったものは、この境界が消失する瞬間なのではなく、これからも平行に存在し続ける境界、埋められない溝であったに違いない」と書かれていました。なぜ、「境界」に惹かれるのでしょうか。

たぶん、そもそもはやっぱり「見る」ということを考えた末に生まれてきた関心なんだと思います。それから、すべてのものをジャンル分け・分類するという、人間の認識の仕方への関心、疑問です。「見える」と「見えない」の違いって何だろう、から始まって、「動いているもの」「止まっているもの」の違い、「話された言葉」や「音」と「歌」「音楽」の違い。動と静に関して言えば、いま例えば目の前にコップがあるとして、それは人間の目には止まっているように見えるけれど、宇宙的に言ってみれば地球の自転とともに動いているわけだし、それから分子的に見れば、時間とともにほんの少しづつ、崩壊の方へ進んでいっている。そう考えてみると、動と静をわけるもの、境界線はどこにあるのか分からなくなってしまって。でも、なにか別々のものがお互いを意識して、歩み寄ろうというとき、初めから全てがひとつで同じものだったら、その先がないような気がしたんです。「これ」と「それ」は違う、ということを認識してはじめて、「これ」と「それ」を結びつけることができるというか。それは「同じ」という前提からはじめて、そこに違いを見つけていくことより楽しいことであるに違いない、と思いました。こうやって、「境界」とか「差」についてあれこれ考えたことをいちばんストレートに出したのが前回(「Natura naturata」)の時なのですが、答えが見つかるようなことでもないので、まだしばらく考え続けてしまいそうです。

―――前回の個展(「Natura naturata」)の作品より、明度を抑えられている印象があります。

そうですね。前回はモノの輪郭線をなるべく曖昧にしたかったので、わざと明るめにしました。絵の具の黒とは違う、写真の黒がとても好きなので、どちらかと言うと黒っぽい作品のほうが多いと思います。

―――村松さんの作品を拝見していると、どこからか音楽が聞こえてくるような気がすることがあります。ご自身の作品と音楽性について、何かお感じになっていることがあれば教えてください。

そう言っていただけるととても嬉しいです。今回写真集のあとがきにも書きましたが、音楽に対してはとても強い憧れのようなものがあって…。でもなにか特定のジャンルの音楽に対してとか、ミュージシャンになりたいとかではなくて、音楽が持つ特権的な領域に対する憧れというんでしょうか。ウォルター・ペイターが音楽の"状態"に憧れると言ったのは、まさにその通りだと思います。もちろん、写真であることの意味というか、写真だからこそできるものを追い続けていきたいと考えていますが、絵にしろ写真にしろ、素晴らしい 作品というのはそれを見た時に違った領域の何かを想起させるものだと思うんです。音楽や音でもいいし、本の中の一節とか、冬の日のにおいとか…。「見る」という感覚を突き詰めていってそんな作品が作れたら、いちばんいいなと思っています。

―――ご自身の作品の多くをモノクロで撮られています。村松さんにとって、写真における「色」あるいは「モノクロ」はどのような意味を持っていらっしゃいますか。

色も音も同じ「波」であることを考えたりするのは、とてもロマンティックな気持ちになるので好きなのですが、どうしても写真の中の色というと、今のところ不要なものに感じてしまいます。写真で作品を作るとき、やはり自分自身をいちばん驚かせたいし、自分が見たことのないものを見たい、と思ってしまうので、ふだん色のついた世界に生きているせいで、モノクロの方へ気持ちが向いてしまいます。それから、今のところモノの形のほうに大きな関心があるので、色のことまで頭が回らない、といった感じです。でもいずれはもう少し真剣に「色」と向き合う時間が必要でしょうし、もっと色と仲良くなりたいと思っています。

―――今後、撮ってみたいテーマ・関心のあるモチーフなどがありましたらお聞かせください。

いま関心があるのは「静物」です。何かがきちんと写っているはずなのに、何が写っているのかわからないような、そんな少し奇妙な静物写真が撮ってみたい。それから2冊出しただけで止まってしまっているフリップブックも、本腰を入れて取り組みたいです。

―――本日はありがとうございました。




****** 村松桂さん 写真展「danza margine」******
2011.11.25.(金)- 12.10.(土) LOWER AKIHABARA.
11:00~19:00 open/日・月曜休廊 
詳細は⇒こちら

【レセプション】初日11.25.(金) 18:00~20:00
藍原ゆきさん(ヴィオラ・ダ・ガンバ)と秋山幸生さん(テオルボ、バロックギター)による演奏あり[入場無料]



******作家プロフィール******
村松 桂(むらまつ かつら)
1978年東京生まれ
日本大学芸術学部写真学科卒業
[展覧会]
2009 個展 「Natura naturata」森岡書店
2009 グループ展 「アトリエ空中線10周年記念展-
インディペンデント・プレスの展開」ポスターハリスギャラリー
2007 個展 「echo song (movie stills)」啓祐堂ギャラリー
2004 個展 「Kosmokrator」アートスペース美蕾樹
[作品集]
2009 accordion posters 「Natura naturata」
2007 movie stills 「echo song」
2007 flip book 「Breathe In Peace 2 "kanon"」
2005 flip book 「Breathe In peace 1 "tact"」
2004 tarot card book 「Kosmokrator」
http://hellerraum.nobody.jp/



2011/11/15

【event report】SPUR句会のこと(2)

>>>レポート(1)はこちら



さて、自己紹介を経て、兼題「セーター」を含む5句出しの句会がはじまります。


テーマは「冬のファッション」


  冬 木 立 ブ ラ ウ ス の タ イ ゆ る く 締 め  衣衣


  イ ヴ ニ ン グ ド レ ス の 胸 の 生 花 か な  伊吹


清記、選句、披講のあとは、司会の進行にしたがって、皆で句についての意見を述べ合いました。


小学校時代、クラス委員とかやっていた!という佐藤文香さんがきょうの司会。


その仕切りは、すばらしいのひとこと*


ひとつの句に、こういう情景が浮かんだ!実はこう読むのでは?など、皆の話は尽きません。



  将 棋 さ す 爪 鮮 や か に 寒 椿  衣衣


  ス ト ー ル を 巻 い て あ た し は 魔 女 で す よ  楢



SPURの副編集長さんも、句会の醍醐味であるこの活発なやりとりに感心し、


句会って面白い・・・!!と、言ってくださいました。


自分の句が、誰かの手によって清記され、誰のものでもなくなり、


それがひとの目にふれたとき、違う世界として生まれなおす。


そんなことも、句会をやるひとつのすてきな驚き=よろこびです。


   う す 甘 い 匂 い を 羽 織 り 冬 晴る る  藍子


句会のあとは、美味しいカフェご飯を食べつつ、それぞれの活動の取材を受けました。


その合間に、名刺交換をしたり、おしゃべりをしたり、にぎやかに代々木の夜は更けていきます。



「SPUR」12月号、あと一週間は店頭にもありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。


冬のファッションのスナップ、そしてこの句会の様子の写真もごらんいただけます。


  冬 の 眼 の 端 に き ら め く 光 か な  楢


  寄 る 辺 な き セ ー タ ー の 赤 空 広 し  衣衣


2011/11/10

【event report】SPUR句会のこと(1)

先日もお知らせした、hi→が紹介して頂いている「SPUR」12月号

掲載された句のもとになった句会のことを、少し思い出してみようと思います。

その時メンバーの俳句で、本誌には載らなかったものを織り交ぜつつ、お送りします。

******

少し夜が涼しくなりはじめた、8月も終わりにさしかかった某日。
都内のとあるカフェに、つぎつぎに女性たちが集まり始めました。

メンバーは・・・
spicaの3人(神野紗希・江渡華子・野口る理)、矢野玲奈、小川楓子、佐藤文香、小林鮎美、野口ま綾、そしてhi→の4人。(敬称略)


場所は代々木のDADA CAFE

古民家を改装した、都会のエアポケットのような空間で、
素敵な雑貨があり、ギャラリーとしても楽しめます。
ここを貸し切って、この日のSPUR句会は行われました。


  冬 館 飛 行 機 低 く 飛 ん で ゆ く  藍子

  セ ー タ ー の 袖 余 ら せ て 人 を 待 つ  伊吹 


SPURの副編集長さん、ライター・スタイリストなど編集部の方々もいらして、
不思議な熱気に包まれはじめるカフェ。

こんなに女性ばかりで句会をするのは、はじめて!
hi→のほとんどのメンバーは、大人数の句会自体未経験。


否が応にも胸が高鳴ります。




>>>レポート(2)へつづく

2011/11/06

【event report】 「hi→×朝書の会」@酢飯屋さんのこと(2)





季語を食べて、季語を読む。



>>>レポート(1)はこちら




朝書を終えて、お楽しみのお昼ご飯。


季語として書の課題だった「秋刀魚」「柿」と秋鮭がワンプレートになった季語ランチ。
秋鮭の西京みそ焼き、生秋刀魚の塩麹和え、卵焼きと新米とお吸い物、それからデザートには柿
さっきまで書いていた文字を食すわけです。




書道の余韻をかみしめながら、おいしくいただきました。


おなかがいっぱいになったところで、今日の清書を参加者全員に披露しつつ、講評。
とってもいいかんじでした。






ここまででお昼の1時。
なんだか、一日がぱつんぱつんに充実しています。




第二部の句会は、hi→が講師になります。

そういえば、酢飯屋さんは、元お豆腐屋さん。そのうちのおばあさんが俳句をやられていたそうで、酢飯屋さんには、俳句を書いた色紙なんかも。


「半丁の豆腐へ灯す花茗荷 水映」
俳号、平井水映。句集もありました。お豆腐屋さんらしい、澄んだよい名前ですね。





句会のは「秋刀魚」「秋鮭」「柿」が兼題。
ミニ歳時記を渡し、とっても簡単な説明の後、実作。
わりと懇切丁寧に説明するというよりは、まずは書いてみてから、はじめましょう、というスタンスです。





朝書とは、また違う季語との向き合い方。しんとした空間。
hi→のメンバーも作句します。




そして句会。
やっぱり俳句の面白さは句会につきると思うのですが、毎回うまく説明ができません。
ライブもライブ、しかも場だけが持っている熱さ、みたいなのが確実にあるのですもの。


でも、名前が伏せられて、誰のものかわからない句が順繰りに回っていくのは、やっぱり面白いです。


清記、選句、披講というプロセスを経た後、さすがに最初は緊張していた参加者のみなさんも、最後は「面白い!」と破顔して話していたのが印象的でした。
そう、俳句って、句会って、スリリグで、SNS的で、楽しい遊びなんですよ。




さて、句会後は、自分の句、人の句で気に入ったものを書にしたためてみます。
小筆で書く文字もまた、句と同じくその人らしさが出ていて。
こちらも最後に印を押すとぐっと品格が高まるようです。









秋をめいいっぱい、楽しんだ一日でした。
参加者のみなさん、
酢飯屋さんの岡田君、朝書の葉山さん、あらためてどうもありがとうございました!

季節の言葉を書いて、食べて、詠んで満喫した一日。
また季節ごとにやっていきたいと思いますので
よろしくおねがいします。

2011/11/04

【artist】永遠性の有無@秋山画廊

vol.3 2011春号のカレンダーアートワークに参加くださった氷室幸子さんの個展が北参道の秋山画廊にて、11月8日(火)から始まります。

いまは飴を素材とし、日常にあるものを飴と置き換えるという作品を制作している氷室さん。
甘い匂いや、時間を経て姿を変えていく様子をぜひご覧になってください。

永遠性の有無
2011年11月8日(火)-11月19日(土)
秋山画廊

東京都渋谷区千駄ヶ谷3-7-6
tel 03-3401-9505
12:00-19:00
日曜休廊 最終日は17:00まで

2011/10/29

【event report】 「hi→×朝書の会」@酢飯屋さんのこと(1)

それはそれは、うららかな秋の一日でした。

友人の葉山さんが、江戸川橋の古いお豆腐屋さんを改装して始めた「酢飯屋」で、朝一番の書道の会をはじめて数年になると聞いていました。

今回、俳句と書道のイベントをやりましょう、というはなしになって、内心心配だったのは、開始時間の朝9時。いやいや、それって、わたしいつも起きてる(むしろ最近起きられない)時間ですから!
と眠い目をこすりこすり、会場に入って準備しているとあっという間に九時。
参加者のみなさん、朝早くからほとんど遅刻せずいらしていただきました。


今回は、一日を通して体感する、秋の季語として「柿」、「秋刀魚」、「曼珠沙華」を用意しました。この季語が一日のテーマです。
テーマをもとに午前中に書道をし、季語が盛り込まれた季語ランチを食べて、句会、というのが今回の流れです。


お手本
書道道具を並べる準備は、
レストランの給仕さんになった気分


 ■朝、書を書く。

さて、朝9時からにはじまった朝書の会。
「柿」「かき」「秋刀魚」「さんま」「曼珠沙華」の文字のうち、それぞれかな(行書・楷書)の葉山先生(ここはもう、先生と呼んじゃいます!)が大量に仕上げた↑お手本と筆と下敷き、文鎮、墨のセットをお手本を見ながら、好きなように書いてみましょう、とのこと。

そうそう、最初は墨をすります。水に溶かしながら硯に向かう静かな時間。
「自分の好きな音楽を聞きながら、最初に墨をする。これがいちばん好きな時間」だそう。



「どんどん書いて、書いているうちに、どの文字が自分に合う、合わないがわかってきますよ。」とは先生の弁。ほほー。なるほど。

参加者のみなさん、ほとんどが書道をするのは小学校以来。大人が真剣に、しかも大勢で半紙に向かっている姿は、なんだか圧巻でした。




それぞれ、たまっていく文字たち。
書き方、選ぶ文字、すべてに個性があって面白いです。


「だんだん、ゲシュタルト崩壊してきました」「なんだか、ひらがなの”さんま”とは仲良くなれた気がします」等々の名言をみなさん、ぽつり、ぽつりと発しつつ、時折先生のまさに”赤字”つきアドバイスを受けつつ、会はあっという過ぎていきました。



最後には、清書用として、少しよい紙だったり、葉書きなどに自分の一枚を書きます。

 



仕上げに印を押して、完成。




>> 続きます!

2011/10/27

【event news】第13回文学フリマに参加します!

「hi→」は、11月3日に開催される『第13回文学フリマ』に参加します!

文学フリマの詳細はこちらをご覧ください→こちら


「第十三回文学フリマ」 開催概要
開催日2011年11月3日(木祝)
開催時間11:00~16:00
会場東京流通センター 第二展示場(E・Fホール)
アクセス東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分
※詳細は会場アクセスをご覧下さい
一般参加方法入場無料・どなたでもご来場いただけます
(サークルカタログ無料配布、なくなり次第終了)
参加サークル約600ブース
主催文学フリマ事務局


出店はせず、委託販売を行います。
ブースをお借りするのは『ウ-35』「歩きながら考える」さんです*

「歩きながら考える」さんは新刊を出されるそうですヨ!
詳細はこちらをご覧ください→こちら

「hi→」は、既刊の1~5号を販売します。
季節ごとの俳句、変奏としての小説・詩・レシピを、手軽な読み物として。
号ごとにアーティストさんをお呼びして作るカレンダーを、すてきなポスターとして。
どうぞおたのしみください*

1~5号の内容はこちらをご覧ください→こちら

まるで移動遊園地のような文フリをたのしみにしております。
晴れるといいですね。またお会いしましょう!

2011/10/21

【本日発売】「SPUR」12月号に、hi→が登場します



本日10/22発売のファッション誌「SPUR(シュプール)」12月号に、hi→が登場します!


特集のタイトルは、 「モードなわたくしが、ここで一句!」
冬のファッション×俳句、という8Pのコラボレーション企画に、hi→が俳句作品を寄せています。


また、この特集のために開催した「モードな句会」の様子も掲載。

hi→も、写真つきで紹介していただいています。

おしゃれで素敵な特集なので、ぜひ、書店さんでチェックしてみてくださいね。


***


そもそも、この企画は、
hi→の1号と5号のアートワークを手がけてくださった朝日聡子さんが、
森岡書店で開催なさった個展がきっかけでした。

そのとき書店に置いて頂いていたhi→の1号を見たSPURの編集者さんが、
興味を持ってくださり、声をかけてくださったのです。。。


打ち合わせにて、ファッションと俳句をコラボしたい、という企画意図を伺い、
それなら俳句をやっている女性たちで、ファッションをテーマにした句会を開いては?という話に。

本格的に俳句に取り組んでいる西丘の知人女性に声を掛け、
冬のファッション(兼題:セーター)をテーマにした句会を開催したのでした。


この句会、ドキドキものでしたが、とっても楽しかったのです。
これから少しずつブログでご紹介していきますね。


***


句会でできた冬のファッションの句をもとに、
編集部がイメージを膨らませてモデルさんを撮影した(!)今回の企画。

あけてびっくりの、素敵な冬の女の子のショットが満載です。

旧暦の季語で詠むため、季節を少し先取りする俳句と、
季節の変化にはとりわけ敏感なファッションの世界。

意外な共通点が発見できそうです。


俳句のほうも、見てくださった方の心に残ることを願いつつ・・・

「SPUR」12月号(集英社)
http://dpm.s-woman.net/spur-jp/201112/mokuji.html?page=2

2011/10/14

【news】spicaさんの「よみあう」記事、第二回、更新!

コンニチハ!

spicaさんの「よみあう」記事に、hi→の西丘と楢山がおじゃましました。
女子4名でわいわい句についておしゃべりしたわけですが、
その第二回が更新されましたよ!

http://spica819.main.jp/yomiau/3400.html

わたしのおぼろげな記憶にまちがいがなければ、碍子(ガイシ)とは、電線の鉄塔なんかについている、電気の漏洩をふせぐための金具です。

カッコイイ俳号!

twitterではなんとご本人からリプライをいただきましたヨ!
http://twitter.com/#!/seitr/status/123064396690886656
うふふ。つながるのってうれしいですね。

spicaさん、これからも記事は更新されますので、ぜひお読みくださいませ。


▼▼▼▼▼▼イベント告知▼▼▼▼▼▼


深まる秋に、秋の季語を、書き、食べ、詠む…そんな一日を過ごしませんか?
紹介制の料理店をお借りして、書と俳句に親しむ会を行います。ランチつき、お土産つきです。

◆日時:10月23日(日) 

(1)一部: 9:00~11:00
【朝書の会】書の基本と季語を楽しむ会*定員12名

(2)二部:13:30~15:30
【hi→×書の句会】 *定員15名

※特別企画※
一部から二部の間のランチタイムにご希望の方は酢飯屋特製ランチ(1000円)を特別にご用意いたします。

◆場所:酢飯屋@江戸川橋
http://www.sumeshiya.com/

◆内容:

一部: 朝書の会

休日にちょっと早起きをして朝時間に書道を楽しみませんか?
酢飯屋の店主、岡田君と3年前から続けている朝書の時間。
今回はちょっとオープンにしてみんなで朝書を楽しもうという企画
そして特別企画として俳句ユニットhi→とコラボレーション!
秋の季語を一緒に学び、書道の基礎~季語の手紙を作る2時間です。
by 葉山万里子

二部:hi→×書の句会

hi→とは、女子4人の俳句ユニット。季節ごとにzineを作ったりしています。
秋の季語を使って筆で俳句を書き、句会を行います。
季語や俳句の作り方については、解説いたしますので、書も俳句も初心者でもお気軽にどうぞ。
hi→最新号、ミニ歳時記付き。 http://www.hi-ku.net/ 
by 俳句zine hi→

◆参加費

A:一部のみ 3000円
B:一部+ランチ 4000円
C:二部のみ 1500円
D:ランチ+二部 2500円
E:一部~ランチ~二部全てに参加 5000円
(*書道道具をお持ちでない方:レンタル代として別途500円)

【書道道具】
(1)中筆 / 大筆 (わからない方はお問い合わせください。)
(2)下敷き(長い掛け軸のようなもの)
(3)文鎮
(4)硯
(5)雑巾1枚

◆お申し込み 
参加する方の
(1)お名前
(2)ご連絡先(お電話番号・メールアドレス)
(3)参加希望 (A~E)
を明記のうえ、shotohaiku@gmail.com までお申し込みください。

※各回定員がありますので、先着順とさせていただきます。
※参加者へは詳細等こちらから改めてご連絡させていただきます。

2011/10/12

【shop】銀座、卯波さん

伊吹ちゃんに「俳句系小料理屋さんがあるんですよ」と初めて教えてもらったときはその名の響きにときめき、今はその美味しさにときめいています。

卯波は、俳人の鈴木真砂女さんが開いた小料理屋。
現在はお孫さんの今田さんがお店を継ぎ、おいしいお料理を作ってくださっています。

並木通りの京橋に近いあたりのお稲荷さんの隣の地下。
鮮やかなのれんが目印です。







店名の由来も真砂女さんの句、「あるときは船より高き卯浪かな」から。
コースターには、真砂女さんの句が鮮やかに載っています。

そして、壁には来店された方々の句がいっぱい。
俳句人には知られているお店なのです。
そして、やっぱり卯波の楽しみはお料理。
ホームページにもある看板料理の「じゃがいもと時雨煮」は鉄板のおいしさです。
先日伺ったときのしじみのにんにくしょうゆ漬けもおいしかったなあ。。


粋な銀座って、大人ってこういうこというのねー。
とコムスメたちで日本酒とおまかせ料理をつつくのがhi→の楽しみ。
そして、その喜びをTwitterで「うなみなう」とつぶやいて昇華するのです。

季節季節には一度は行っておきたいお店。
hi→もお取り扱いいただいているので、銀座にお立寄りの際にはぜひ!
ほろ酔いでhi→を読むのもおすすめです。


hi→3人も俳句を上納してきました!
来店の際には、これらの句を探してみてくださいね。




【最寄駅】

有楽町駅、もしくは銀座駅。
ちょっと歩いて京橋からでも


卯波 (うなみ)



営業時間:17:30-23:00 (土・日・祝日休)

住所:東京都中央区銀座1-5-14 銀座コスミオンビルB1
電話: 03-6228-6898

【event report】「秋も一箱古本市」のこと




8日に開催された「秋も一箱古本市」、お天気にも恵まれ無事に終わることが出来ました。
立ち寄ってくださったみなさま、お買い上げいただいたみなさま、青秋部の石井さん、中村さん、助っ人のみなさま、古書ほうろうの宮地さん、ミカコさん、近くの店主の方々、ほんとうにありがとうございました。

初めての出店で、開店前からあわあわして(ほうろうさんから箱を借りたはいいものの、うまく本を並べられずあわあわ)、お昼ご飯食べながらあわあわして(この辺が一番混んでいました/宝屋さんのいなり寿司はおいしいです)、毎日の仕事とそう変わりのないようなことなのに、ずっと舞い上がりっぱなしでした。

1号から定期購読していただいているお客様と初めてお会いしたり、「spicaを見てきました」と声をかけてもらったり、俳句のことやhi→のことに熱心に耳を傾けてもらったり。。思い出しているとぜんぜんまとまらないのですが、尻尾の先まで特別な一日でした。

そして、なんと



2011/10/05

【shop】経堂、cafe + gallery芝生さん


【最寄駅】


小田急線の経堂駅


【行き方】


改札をでて、左に進む。
横断歩道のさきに大きなすずらんの街路灯があるので、そのまんなかの通りを行く。
これがすずらん通り。
すずらん通りをひたすらまっすぐ進む。
10分弱で右側に小学校が見える。その向かいにある、白いドアの建物が芝生。

【web】

http://shiba-fu.com/index.html


【ひとこと】



経堂という街を知っていますか。植草甚一が愛したところです。

JJ氏が通ったという遠藤書店には、いつも小粋な(そして値段がお手頃の)古本が並びます。

わたしは、経堂のすずらん通りを抜けた女子校に計6年間通ったのですが
八百屋やお惣菜屋や居酒屋に加え、
カフェ、ギャラリー、雑貨屋がほんとうに増えてきたなと思います。
今、すずらん通りは歩くだけでとても楽しい道。

そのすずらん通りの端に、散歩の句点のようにしてあるのがcafe + gallery 芝生さん。
白いペンキ塗りのドアー。
長細いカウンターでお茶をのむことができ、ときどきの展示をながめてゆったり過ごすこともできます。


【ご近所のおすすめ】


ハルカゼ舎さんにはときめく文房具が沢山あって、あれもこれもと手にとってしまいます。
hi→のフライヤーも置かせていただいております。

2011/10/04

【shop】鎌倉、たらば書房さん

【最寄駅】

JR横須賀線の鎌倉駅
江ノ電の鎌倉駅

【行き方】

西口をでる。
正面に三菱東京UFJ、現像ショップ、蒲鉾屋が並ぶ。
その蒲鉾屋の角に黄いろい看板が見える。それがたらば書房。

【ひとこと】

観光客が向かう東口ではなく、西口をでると、地元のひとたちの生活がみえます。
たらば書房は頼れる町の本屋さん。

そして、ながめる目がうれしくなる棚。なんとすばらしい選書眼。
鎌倉にはこんな本屋さんがあるんだよ、とひとにじまんしたくなります。

鎌倉を拠点に精力的に活動されている出版社「港の人」さんは、
このようにたらば書房を紹介されています。

委託をお願いしたときは心底きんちょうしましたが、
あのお店の一角にhi→があると思うとスッゴクときめくのです。


【ご近所のおすすめ】

駅から御成通りに向かってすぐ、左側にある、cafe RONDINO(ロンディーノ)。
小ぢんまりと清潔な店内と、珈琲カップのコレクション。
650円で食事とドリンクのついたランチメニューがとってもおいしいんです!
あたたかい。

鎌倉観光のついでに、ぜひ*

2011/10/01

【news】俳句ウェブマガジンspicaに掲載されます

コンニチハ。
hi→メンバーの西丘と楢山が、俳句ウェブマガジンspicaさんにおじゃましたご報告です。
spicaさんのURLはコチラ:http://spica819.main.jp/
hi→の登場する記事はコチラ:http://spica819.main.jp/yomiau/3397.html


spicaとは、江渡華子さん、神野紗希さん、野口る理さんの三人で組んでおられる俳句ユニットのことで、
運営しておられるウェブマガジンも同じ名前です。


spicaさんの創刊のことばを引用します(via 週刊俳句2011-05-11)。


俳句を作るとき、私はどこかで、この句を読んでくれる人がいる、ということを信じています。それは、とても遠くの、私が死んだあとのことでもかまいません。私があの人やこの人の句を読んだように、誰かが私の句を読んでくれるということを、信じて書いているのです。届く保証なんて、どこにもないのに、不思議です。
今回、読むことが好きな仲間たちで、俳句を読み、語りあう場所を作りました。
どんな古典も、どんな新しい潮流も、全ては読む作業から始まりました。そして、世界では、日々、新しい俳句が作られています。投げかけられるばかりの言葉を、私たちの手に抱えられる範囲で、ひとつずつ、拾って読んでいきたいと思います。このサイトを通して、一句でも好きな句を見つけてもらえれば、こんなに嬉しいことはありません。
スピカは、星の名前です。春の夜に、青白く輝く一等星です。260光年を経て、なお色あせず私たちの地球に届くスピカの光のように、時をこえる俳句の力を信じて、読み、かつ書いていきたいと思います。


一等星と同じなまえなんてキラメキ*
そして、この宣言のとおりspicaさんは俳句を読むことを大切にしておられます。その一環としてある「よみあう」企画 に、西丘と楢山を呼んでいただきました。


「ゲストとスピカメンバーによる座談。新しい名句を探すため、ここ数カ月~一年の間に出た句集・総合誌に発表された作品の中から、一人一句だけ持ち寄って、句を読みあう。」というものです。


本日の夜21時に第1回が更新され、1ヶ月続くそうです。


ぜひお読みくださいませ◎
spicaさんは充実した記事ばかり、うろうろしてるとすぐ時間が過ぎてしまいますよ。

2011/09/28

【event news】「秋も一箱古本市2011」に出店します


10月8日(土)に開催される「秋も一箱古本市」に出店します。

◆日時10月8日(土)11:00〜16:00(雨天の場合は9日(日)に順延)

hi→の出店場所は古書ほうろうさん前になります。
当日は「hi→」最新号とバックナンバー、古本とオリジナルの秋の歳時記をご用意します。
(扱う古本は児童文学/現代文学/エッセイ/人文/詩歌などを予定しています)秋の歳時記は「hi→」を2冊以上ご購入いただいた方にプレゼントいたします。俳句割引も実施します。

◎俳句割引
  1. 短冊をお渡しします
  2. 1句詠んでくれたら50円引き!(おひとりさま5句まで)
  3. 後日、当ブログでアップします
当日はスタンプラリー(ラリー走破済みの台紙は、古書ほうろう、古書信天翁、往来堂書店の各店で一回ずつ、お会計の際、5%割引券としてご利用いただけます)やその他さまざまな展示・イベントが行われています。台東区と文京区にまたがる通称「谷根千」は少し歩くだけでも楽しい町です。皆さまぜひ遊びにいらしてくださいね。

2011/09/26

【event news】朝書と俳句の会【参加者募集】


秋も深まる季節に、秋の季語を、書き、食べ、詠む・・そんな一日を過ごしてみませんか?
紹介員制の料理店をお借りして、書と俳句に親しむ会を行います。ランチつき、お土産つきです。

◆日時:10月23日(日) 

(1)一部: 9:00~11:00
【朝書の会】書の基本と季語を楽しむ会*定員12名

(2)二部:13:30~15:30
【hi→×書の句会】 *定員15名

※特別企画
一部から二部の間のランチタイムにご希望の方は酢飯屋特製ランチ(1000円)を特別にご用意いたします。

◆場所:酢飯屋 江戸川橋

◆内容:

一部: 朝書の会

休日にちょっと早起きをして朝時間に書道を楽しみませんか?
酢飯屋の店主、岡田君と3年前から続けている朝書の時間。
今回はちょっとオープンにしてみんなで朝書を楽しもうという企画
そして特別企画として俳句ユニットhi→とコラボレーション!
秋の季語を一緒に学び、書道の基礎~季語の手紙を作る2時間です。


二部:hi→×書の句会

hi→とは、女子4人の俳句ユニット。季節ごとにzineを作ったりしています。
秋の季語を使って筆で俳句を書き、句会を行います。
季語や俳句の作り方については、解説いたしますので、書も俳句も初心者でもお気軽にどうぞ。
hi→最新号、ミニ歳時記付き。 http://www.hi-ku.net/ 


◆参加費

A:一部のみ 3000円

B:一部+ランチ 4000円 C:二部のみ 1500円
D:ランチ+二部 2500円
E:一部~ランチ~二部全てに参加 5000円
(*書道道具をお持ちでない方:レンタル代として別途500円)


【書道道具】
(1)中筆 / 大筆 (わからない方はお問い合わせください。)
(2)下敷き(長い掛け軸のようなもの)
(3)文鎮
(4)硯
(5)雑巾1枚

◆お申し込み 
参加する方の
(1)お名前
(2)ご連絡先(お電話番号・メールアドレス)
(3)参加希望 (A~E)
を明記のうえ、shotohaiku@gmail.com までお申し込みください。

※各回定員がありますので、先着順とさせていただきます。
※参加者へは詳細等こちらから改めてご連絡させていただきます。

※申し込みは終了しました


2011/08/29

Year's Plate 2011 -東京の森- @figue展

vol.5 2011夏号のカレンダーアートワークに参加くださった崔聡子と蔵原智子さんが恵比寿の美容室figueにて、8月27日(土)から9月18日(日)まで
アートワークにも使用させていただいたYear's Plate 2011の展示を行っています。

figueは、おふたりのHPでも書かれているように気持ちのよいサロン。
「hi→」も 置いていただいているそうですので、お見かけの際にはお手にとってご覧ください。

Year's Plate 2011 -東京の森-
2011年8月27日(土)-9月18日(日)
Figue hair & make
http://www.figue.jp/

東京都渋谷区恵比寿南1-16-4 1F
tel 03-3711-4494
月曜定休

2011/07/20

【event report】初めてのkukai@南畝の家

初めて句を作るみなさんとにレクチャーしながらほおずき市を吟行して、句会。
思いも寄らぬたくさんの方にご来場いただき、ありがとうございました。
やってみていろんな発見がありましたので今後もまた、定期的なイベントをやっていきたいと思っています。


SRAP2011「初めてのKUKAI@南畝の家」

■五・七・五で遊ぼう!
俳句zineを発行する俳句ガールズ4人が初心者向けに俳句の作り方をレクチャーします。散歩しながら句を作る「吟行」や句を発表する「句会」を通して、俳句のおもしろさ、ダイナミズムを体感してみてください。当日、浅草寺では「ほおずき市」を開催中。お参りすれば120数年分のご利益があるとか。初夏の浅草を五・七・五のリズムに乗せて散歩&作句しましょう!
 
■日時
7月9日[土]16:00〜 *受付開始15:30〜
 
■会場
アサヒ・アートスクエア「南畝と仲間が集う処」
http://asahiartsquare.org/?page_id=14
 
■料金
800円 (「hi→」最新号とミニ歳時記付き)
 
■定員
20名

2011/05/01

わがやは玄関にシンボルツリーというのが植わっている。
家の顔となる樹。

なににするかずいぶん悩んだけど、
南国原産で、
春から初夏にかけて
白い小さい花をつけるこの樹を選んだ。

この樹の名前、ハイノキという。
今年はよく咲いてくれました。

そして気づいたんです!
「hi→の樹」と同じ音だって!

ちょっぴり嬉しい投稿なのでした。

2011/04/01

誰よりもお前を愛しておりました

今日は会社の人たちとお昼にパークハイアットの最上階でランチを食べた。
飲み会がなくなったのでおつかれさまランチとのこと。
ふかふかのじゅうたん、暗いエレベーター。
明るいカフェテラス。ステーキ。

隣の席では、おじいちゃんと、おばあちゃんと、お母さんと子どもが
ごはんを食べていて、
気がつくとろうそくの灯ったケーキが運ばれて「ハッピーバースデー」を歌ってもらっていた。小さく拍手する。

帰り道、自分のいるビルを遠目で見た。
地震の日、隣のビルがゆれているのをみんなで怖がっていたら、
うちのビルが一番揺れていた…という話しをして笑い合う。
地震のときの話しを会社で初めてしたかもしれない。

でも明日からまた仕事はもりもりである。
四月のばーか。

2011/03/26

山下菊二 コラージュ展

神奈川県立近代美術館鎌倉別館にて。
長いなまえなのでつい略さずに書いてしまう。

葉山館と鎌倉館には行ったことがあったけれど、
別館はハジメテ。

鶴岡八幡宮を越しててくてく歩いて、
あれえ道はこれでいいのかな?と思った瞬間、道案内の標識が。
見透かされたね。

別館の隣はイタリアンのレストランらしく、居心地がよさそう。
こんど行ってみよう。

展示には混乱させられた。

黒を基調としたコラージュにときたま蛍光色が入り、目に楽しい。
紙のきっぱりした配置。

でも、主題は狭山差別事件なのだ。
これを美しいと感じてよいのか、混乱した。

今世の中で起こっていることと、この事件が、どうにも重なって見えたり。

作家はこの事件を通じて、大きいものに圧される小さいものを描くんだけど、
その緊張関係がきれいに見えてしまって。

だから、そういうことじゃないのだ。
暴く、という姿勢は、必ずしも泥にまみれていなくてよいのだ。

まだ私は考え中です。

Adobeって商標?

母と久しぶりに電話。雛祭りの日に最悪な電話をして以来。
「話したいことがあるんだけど」とメールがあったので、何ごとかと思い、コールバックすると、開口一番、「あのー、パソコンで、PDFっていうのあるやん?あれに書き込みにするには、なんかソフト必要なんかね?」。

5、6往復くらい同じ会話をして、acrobatとacrobat readerの違いについて説明した。
しかし、思いは絶対に届いていないことを確信している。
どうしてああいうときの親はわかってないのに、わかったフリをするのか疑問。
でも、大塚のクレオパトラ話しばりに救われた気持ちになったのも事実。

2011/03/23

彫刻家エル・アナツイのアフリカ

神奈川県立近代美術館葉山にいってきた。
『彫刻家エル・アナツイのアフリカ』展。

twitterでピーター・バラカンさんがおすすめしていたので、行ってみたくなった。

わたしはよくこの美術館に行く。
同じ建物、同じ間取りに、展示会ごとに違う美術作品が飾られる。
ひいきの美術館があるとそういうのが楽しいな、と思う。
同じ場所なのに違う奥行き。「場所」ってすごいことだよね。

だって地震が日本の島(ほぼ)ぜんぶを揺らしたから、あの一体感が生まれたんだよね。
体で感じたんだよ。

土地をまっとうする、ってなんだろう。
生まれ育った土地の食べもの、水、を口にできないってなに?

ところでエル・アナツイ。
すばらしかった。

空き缶をつぶしてつなげる作業ひとつひとつは緻密なんだけど、作品ひとつひとつが大きい。
材料は現代を暗喩する空き缶なのに、手法はアフリカの伝統の布の織り方。
絢爛なのに、おひるねしそうにゆったり。

なにより木の彫刻や空き缶の織物すべて、色と形のリズムが心地よくて、
作者の目がそうとう良いんだろうなって思う。

エル・アナツイさんのビデオインタビューも見たんだけど、
おだやかで優しそうなひと。
その人柄が作品に滲み出るのかなあ。

作品は、アナツイさんの工房で、お弟子さんが何十人も集まって作るらしい。
しかもお弟子さんはいつ来ていつ帰ってもいい。なんていうか、地元に根づいてアートを作っている。
アフリカの伝統を新しい技術で編み直すことと、作品の生み出し方が、きれいに調和してる。

こうふんした私は売店でアフリカらしい顔の模様の缶バッジを買っちゃった(アフリカらしい、でインスパイアされる型にはまった見方を、この展示は否定してるとも言えるけど、お土産ものにはこの表現でもいいかな)。

ひさしぶりにすてきなおさんぽをした。

親戚が福島と岩手にいる。岩手のどこかっていうと、津波の被害が映画みたいにすごくて、よくテレビで映像が流されていた釜石。福島も浜通りではないとはいえ、とても心配だった。

幸いなことに親戚はどうやらみんな無事らしい。連絡をとれてないひともいるけど、Googleさんのおかげで安心できた。それにしても初めは焦って、慣れない停電のこともあって、家族を守んなきゃって(いっちょまえに)思って、キーッってなってしまった。

でもこういうときにどういう言葉が出てしまうか?出せるか?で、その人のことって大体分かっちゃうんだと思う。ほんとうにおそろしい。すごく考えなきゃならない。
これで疎遠になる友だちもいるかな。さみしいな。

でも変わらず友だちでい続けるひともいる。ありがとう。心からね。
だからね、象のように忘れないで毎日を過ごしていきたい。

例えば、きょう、家に新しいhi→が届いた。できたてほやほや。
これがわたし(たち)の希望なんだ。

毎日じぶんと戦ってる。同時に、毎日忘れてる。
数ヵ月後にはふつうの顔して、せっかくの小さな決意を、踏みにじってるのかな。

暮らしてくしかないんだよね。
わたしの大切なものを、更新して、続けてくしか、ないんだろうね。

ものすごい量の情報に溺れないように。
じぶんの言葉を。

2011/02/18

インドのひとに間違われた

2月9日・10日に短期のアルバイトをした。
募集要項には「バレンタインのチョコレート販売」とあった。

だから、てっきりデパート1階特設売り場かなんかできれいにラッピングされたチョコレートを売るお姉さんを想像していた。甘いにおいがするのかしら!とミーハーな思いで応募したのだ。

ふたを開けてみたら、生クリームを売るアルバイトだった。スーパーの冷蔵食品売り場の横で立ちっぱなしである。つまり試食のおばさんだ。

生クリームの試食販売というのは珍しいけれど、《バレンタインに手作りお菓子をご家族で!》という謳い文句のもと、小さく刻んだスポンジケーキに生クリームをまぶしてお客さんにふるまった。

その生クリームがくせものだった。朝早く職場に出てじぶんで泡立てなければならない。もちろん機械の泡だて器は使えない。腕が攣るかと思いました。

隣でチーズの試食をしているおばさんがパサパサのビスケットに乗せたクリームチーズを一日に何回もくれて、仕事中だし要らないよう、と思いながら断りきれず、むせた。すごく人懐こいおばさんで、わたし太ってるけど胸は大きいのよう、やわらかいでしょう、と言いながらわたしの腕をつかみ、胸をさわらせるのだ。ほんとうにさわりごこちがよくて低反発枕みたいだった。

おでこが出ないよう白い三角巾をしていた。そしたら、ある初老の男性に「あなたはインドのひとですか?」と尋ねられた。おでこは広いけれど、ざんねんながら、違う。

総じて楽しいバイトでしたが、数日後の本日(18日)、声の出しすぎでのどを痛め風邪をひいております。

2011/02/09

幽体の知覚展

病気や事故で腕や脚を失くしたひとは、その失くした腕や脚に、なぜか痛みや痒みを感じるらしい。無いところに感じるのだ。ふしぎだね。

それを医学用語かなんかで「幽体(phantom)」っていうんだそうだ。

というわけで森美術館でやっている小谷元彦「幽体の知覚」展にいった。連れのひとの体調がわるく、ギャラリートークをひとりで聞くことに。

「幽体の知覚」ということばから《目で聴き耳で観る》というような展示を想像していた。
けれどもどうやら《五感を掻き回す》という趣旨ではなかった。

小谷さんは彫刻の出身だけど、動かない輪郭をもつ彫刻を脱出しようと試みているらしい。動物の動いた軌跡を形に表したり。滝の映像を編集することで、彫塑できないはずのものを「彫刻」したり。

まだ若い作家さんだからか、テーマがたーくさんある。
たくさんのテーマが並列している。ダブルミーニングのひとである。

つまり、彫塑できないはずのものを彫刻することが、知覚できない/忘れてしまったはずの感覚を呼び起こすことと、つながるのだ。

美術館は考えて観るとたのしい。そして観るだけのたのしみとつながるのがいちばんいいと思う。

真っ白い部屋にあった、一見するとただぶらさがっているビニールみたいだけど、光をあてると影がおんなの幽霊みたいなやつが、すきだったな。

2011/02/05

動物園

hi→の句会。井の頭公園の動物園にて(文字に起こしてみると「園」が重なっていて変なかんじだ。「回」みたいなイメージかしら)。

こどもではないおんな3人で歩く。
併設の小さな遊園地ではしゃいだり、キノコのオブジェで記念写真を撮ったり、モルモットを抱きかかえたり(これも文字に起こしてみると「抱」き「抱」えるなんだな)。

マーラというカンガルーとウサギの合いの子のようなどうぶつが、だるまさんころんだをしているみたいに、みんなで一つの方向を見つめて動かない。しかし鬼はいないのであった。あれはにんげんには無い間合いだなと感じ入る。

象のハナコさん。おばあちゃんだから、鼻の皮膚がすっかりこすれて白くなっている。にんげんには「人生の大先輩」ということをあまり意識しないのだけれど、ハナコさんは完全なる「人生の大先輩」だった。でっかくてあったかいのだ。でも、ハナコさんは若かりし頃ひとを殺したことがあるらしい。

そして、夕暮れどきから始まった大友良英の水上ライヴを観る。
みなもに映る薄紅と、その上を渡る水鳥たち。
みんなでおでんやアメリカンドックや甘酒であたたまりつつ、岸で観る。
わたしはなんだか寝てしまった。ノイズがきもちよかった。

帰り、吉祥寺の「Amar」というカフェで、もうひとりと合流。
ここで句会。
おんな4人でゴハンとケーキ。

***

寝て起きて6日の朝になる。

小さいころは井の頭公園の動物園によく遊びに行ったな、と思い返す。
わたしのお目当てはモルモットだった。
ちいさくてあたたかいやつをもふもふするのが好きで好きでたまらなかった。

大きい動物はあんまり得意じゃなかった。
例えば象の檻。近づくと糞のにおいがすごくて、お父さんは花形である象を見せたそうにしているのに、じぶんから離れていってしまった。

あれっと思う。
わたしが小さいころに嫌がった象は、もしかして、きのうのわたしが敬愛した、ハナコさんなのではないか。

なんだか恐れ入ってしまった。